地球のすべてを測定する仕事
測量の仕事には、道路や構造物などをつくるのに先立って、それらの平面的な位置や高さなどを把握する「土木測量」、地図を作成する目的で飛行機などから地形を把握する「地図測量」、土地登記のために土地の形状や面積などを把握する「地積測量」があります。
測量は地上から行うだけではありません。空から、宇宙からもあらゆる地形を計測し、地図データや画像を提供します。最近は測量機器の進化がめざましく、一台で距離と角度を測れるトータルステーションや、測位衛星からの電波を受信して座標を計測するGPS(全地球測位システム)などが、ごく一般的に用いられています。地図を作成する際の航空測量では、航空機に搭載したレーザー距離計を使い、夜間や悪天候時でも地形を把握することができます。
こうして得られた測量のデータは、地図の作成にとどまらず、災害時の被害状況把握や、早期の復旧・復興にも大いに役立っています。地震や豪雨災害などの被災地における緊急空中写真撮影や、航空レーザー計測といったものが代表的な例です。さらに、災害で変位した可能性のある基準点位置座標を再計測したり、災害査定調査を実施したりもします。
現在、多くの測量データはデジタル化されています。現場でデータを取得すれば終わりではなく、データを利用しやすい形に加工することが必要になります。データ解析やソフトに関する知識が求められる仕事です。
「防災、減災、地球環境の維持に対応する」、「社会インフラの整備や維持管理に貢献する」、「地理空間情報で新しい社会システムをつくる」。こうした点が測量業の魅力と言えるでしょう。
- 測量士・測量士補
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